見えない村を目印にして

2012年

見えない村を目印にして」(12基の彫刻で構成されたインスタレーション部分)/2012年/
サイズ:小屋2500×50×h.1500mm、農婦1300×50×h.1400mm、焚き火1200×50×h.2000mm、狼1000×50×h.700、農夫8×0050×1100/素材: アルミニウム, 特殊プリント
/大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012
背景の写真をプリントした彫刻を風景に同化させる「見えない彫刻」のシリーズ。
農婦、たき火、犬、小屋、トラクターなど里山の日常と、そこにあるはずのない架空の事物を象った金属に背景の写真を転写した彫刻群は、その場に溶け込み、あたかも消えてしまったかのように見える。「彫刻」は風景と同化しながらその場に流れてきた時間、かつてあった生活、関わってきた人々など風景に包含される様々な見えない要素を喚起する。同時に切り取られた時間としての彫刻は変化していく風景と共鳴しながら様々な時間軸を発生させていく。

Photo – O.Nakamura