侵食の肖像 — チェンナイ

2019年

侵食の肖像 — チェンナイ

2019年 / 布にプリント、風景

2133×2133mm  / チェンナイフォトビエンナーレ 2019

2018年にSrishti Institute Art and Designの生徒たちの参加のもと制作し、バンガロールのRangoll Metro Art Centerで展示された作品。引き続き南チェンナイフォトビエンナーレ2019に出展されたChintadripet鉄道駅でのインスタレーションビュー。16人の生徒たちが不可視生をテーマにバンガロールとチェンナイ両都市の歴史や類似性、またそれらが表出した風景を調査し、その風景を背景して彼らのポートレイトを撮る。そしてその肖像を元に「Portrait of Erosion」という作品を完成させた。全体に開けられた穴によって、ポートレイトは背景を透過し、同化し、生徒たちの肖像それぞれが匿名のレイヤーとして風景の一部になる。それら個人のアイデンティティとそれが形成された風景との不可視な関係性に焦点をあてたインスタレーションになる。顔の部分に穴を重ね、南インドの至る所で見かけたコーラム(家の玄関に描かれた様々な文様の砂絵)やイスラム建築の文様のようなパターンが現れるように、またそのパターンによって顔が見えなくなるようにした。