雪下さん

2010年

雪下さん(映像と彫刻のインスタレーション)/ 2010年/ 700×50×H.2000 × 7pieces / 有孔ボードにペインティング、DVD / 越後妻有スノーアートフェスティバル

 

人はかつて自然が生み出す陰影や揺らぎに畏怖や神秘性を感知し、イマジネーションを投影することで神話やアニミズムを生み出してきた。冬の風景に溶け込み、太古の昔から繰り返されてきた季節の移ろいや、時間そのものを現代の風景の中に見いだすパフォーマンス映像や彫刻は、土地に伝わる民話のようにほのぼのとしていながら、どこか不気味でよそよそしい「違和感」や「不在」を寓意している。