侵食の肖像 – バンガロール

2018年

侵食の肖像 ーバンガロール

2018年 /布にプリント、風景 / 2133×2133mm / ランゴールアートセンター /バンガロール、インド

バンガロールでのプロジェクトにはSrishti Institute Art and Design16人の生徒たちが参加してくれた。作品はバンガロールのRangoli Metro Art Center で展示され、その後チェンナイで開催されるチェンナイフォトビエンナーレ2019に出展される。生徒たちには不可視生をテーマにバンガロールとチェンナイ両都市の歴史や類似性、またそれらが表出した風景を調査してもらった。植民地時代に建てられた図書館や民家、高等裁判所、最も賑わうマサラドーサの店、織物工場街、映画館、最古の本屋、駅のグラフィティ、津波にあった海沿いのお寺などなど。それら様々な風景を背景に彼らのポートレイトを撮影し、それを元に「Portrait of Erosion」という作品を完成させた。全体に開けられた穴によって、ポートレイトは背景を透過し、同化し、生徒たちの肖像それぞれが匿名のレイヤーとして風景の一部になる。それら個人のアイデンティティとそれが形成された風景との不可視な関係性に焦点をあてたインスタレーションになる。最終的には顔の部分に穴を重ね、南インドの至る所でで見かけたコーラム(家の玄関に描かれた様々な文様の砂絵)やイスラム建築の文様のようなパターンが現れるように、またそのパターンによって顔が見えなくなるようにした。