雨について
2017年
石、紙にインクジェットプリント/ 230×340×270 mm/「空気の正体」 / 川口市立ギャラリー・アトリア/埼玉県
それ自体が時間を包含するような石や木、また古い家具、食器、ポストカードなどを撮影した写真をその実物の表面にコラージュした写真彫刻のシリーズ。二重のイメージとして現れるのは、雨、雪、様々な現象。雨や雪は何時どこでも起こりえる自然現象であり、オブジェクトの表面にコラージュされた写真はそのオブジェクト自体のある時間を切りとったものである。それは一見何も変わらないように見える。この作品は過去、現在、未来という異なる不可視な時間軸を同時に表出させるための写真彫刻である。