本間 純

ステイトメント

東京郊外の住宅街で生まれ育った私の原風景は、高度経済成長期の、開発され変化していく街の風景である。まだ残っていた自然が、開発の原動力となる人間の欲望によってアノニマスで、均質で、茫漠とした風景に変化していった。そのはぎ取られ残った余白には、かつてそこにあった風景の記憶が、目に見えない残像のように残っているようだった。その余白に飽きることなく空想を投影していた記憶が、今の私を形づくっている。
そもそも世界は「見えないもの=不可視性」に充ちている。例えばそれは素粒子、放射線、電磁波など科学的に解明されているもの。時間や空間、何かとの気配、誰かとの間に生じる空気のような概念や意識から生じるもの。また歴史、制度、社会構造の中で、多くの場合表に出てこない力などである。古来より日本の信仰や文化においても「不可視性」は重要な要素だった。何もない空間に時空を認識する日本独特の「間」の概念は建築、美術、音楽、演劇に及んでいる。しかし現代において「不可視性」に対する意識は、際限なく生み出される「可視」情報に埋没し希薄化していってしまう。
私が取り組んでいる作品コンセプトは、現代において私たちを取り巻く様々な「不可視性」と個人、社会、歴史、自然との関係性を、想像力を媒介にしながら喚起し、視覚芸術として浮上させていくことである。

1 9 6 7 年 東京に生まれる
1 9 9 0 年 多摩美術大学 立体デザイン科卒業
1 9 9 0 ~ 1 9 9 2 年 多摩美術大学 彫刻科 研究生

[ 受賞 、奨学金]
2019 助成 平成30年度文化庁新進芸術家研修員 /ベルリン・ドイツ(予定)
2015 台湾 台南市・国立成功大学でのパブリックアートコンペ(当作品含むアート計画) 実施案 一等
2011 台湾 宜蘭市・国立宜蘭大学でのパブリックアートコンペ(当作品を含むアート計画) 実施案 一等
2000 第一回 大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2000 津南町作品公募一等入選

[ アーティスト イン レジデンス]
2019 国際アーティストインレジデンスプログラム / 助成 文化庁新進芸術家海外派遣制度/ GlogauAIR / ベルリン・ドイツ(予定)
2018 国際アーティストインレジデンスプログラム / 助成 ジャパンファンデーション/ Srishti Interm シュリシュティ インタラム/ バンガロール・インド(予定)
2012 国際アーティストインレジデンスプログラム – フライオーバー・ヨコハマニラ / 助成 ポーラ ファンデーション, ジャパンファンデーション / 98B コラボレイトリー / マニラ・フィリピン
個展

2 0 1 8 年 浸蝕の肖像 – Rangoll Metro Art Center・バンガロール/インド
2 0 1 5 年 無名の国 - T R A U M A R I S U / S P A C E
2 0 1 0 年 b r e e z e – 旅 - 横浜市庁舎 市民ホール
2 0 0 9 年 「そして川は流れる」- 黄金町エリアマネージメントセンター/ 横浜市
2 0 0 7 年 b r e e z e – ギャラリーキャプション/ 岐阜県
2 0 0 6 年 b r e e z e Ⅱ – ギャラリーキャプション/ 岐阜県
2 0 0 5 年 h o r i z o n – ギャラリー現/ 東京
2 0 0 4 年 a r o u n d – ラ. ガルリデ. ナカムラ/ 東京
2 0 0 3 年 M i d o r i – 新世代への視点・テンエレメンツ – ギャラリー現/ 東京
2 0 0 1 年 c h a t t e r i n g – ギャラリー現/ 東京
1 9 9 9 年 P a s s – ギャラリー現/ 東京
1 9 9 8 年 T h e r e – ギャラリー現/ 東京
1 9 9 7 年 R o p e – ギャラリー現/ 東京
1 9 9 6 年 P i n – ギャラリー現/ 東京
1 9 9 3 年 D i a r y – 横浜ガレリア
グループ展

2 0 1 9 年  チェンナイフォトビエンナーレ -  チェンナイ/ インド
2 0 1 8 年 弟子屈極寒芸術祭 -  弟子屈町/ 北海道
2 0 1 7 年 空気の正体 -  川口市立アートギャラリー・アトリア/ 埼玉
ヤングアート長岡 – 長岡市街/ 新潟
2 0 1 6 年 弟子屈極寒芸術祭 -  弟子屈町/ 北海道
2 0 1 4 年 越後妻有雪アートプロジェクト・まつだい農舞台/ 新潟県
2 0 1 3 年 瀬戸内国際芸術祭 -  香川県、岡山県
2 0 1 2 年 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2 0 0 6  -  新潟県
F l y o v e r Y O K O H A M A N I L A  -  フィリピン、横浜
2 0 11 年 A O B A + A R T  -  横浜
黄金町バザール -  横浜
宜蘭パブリックアートプロジェクト -  宜蘭市/ 台湾
2 0 1 0 年 雪アートプロジェクト/ まつだい農舞台 -  新潟県
2 0 0 9 年 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2 0 0 6  -  新潟県
水都大阪2 0 0 9  -   大阪
T A M A V I V A N T 2 0 0 9 / 多摩美術大学 -  東京
2 0 0 8 年 A O B A + A R T  -  横浜 ( 出展+ ディレクション)
黄金町バザール -  横浜
2 0 0 7 年 H a p p y H o u r s  -   Z a i m U n d e r g r o u n d  -  横浜
2 0 0 6 年 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2 0 0 6  -  新潟県
2 0 0 4 年 A M U S E L A N D 2 0 0 4 /   北海道立近代美術館
2 0 0 3 年 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2 0 0 3  -  新潟県
2 0 0 1 年 青葉トリエンナーレ2 0 0 1  -  横浜市/ 青葉区
2 0 0 0 年 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2 0 0 0  -  新潟県
1 9 9 9 年 ジャパンアートスカラシップ 入選マケット展 -  スパイラルホール/ 東京
1 9 9 6 年 M o r p h e ‘ 9 6  -  青山/ 東京
1 9 9 5 年 宮沢賢治絵画館 -  三越美術館/  東京
1 9 9 2 年 E n c o u n t e r i n g t h e o t h e r s  -  カッセル、ハンミュンデン / ドイツ